相談会の報告

2022年3月の「電話相談会」の報告

広島弁護士会主催、広島市、法テラス広島、広島県臨床心理士会、反貧困ネットワーク広島の共催で、毎年3月に「暮らしとこころの相談会」をエールエール地下広場において実施していますが、昨年12月に続いて今回もコロナ感染防止のため、電話相談に切り替えて実施しました。
RCC放送や「ひろしま市民と市政」の効果もあり、40件の電話相談がありました。
レンタルスマホを「スピーカー」設定の上、さまざまな専門家がワンストップで相談対応しました。レンタルスマホ3台と反貧困ネットワーク広島の携帯電話2台の合計5台で折り返し電話をかけて対応しましたが、ひっきりなしにかかる電話のため、折り返しをするのに何十分も待っていただくほどでした。
コロナ禍の先が読めないことから、今年の6月、9月、12月、来年3月に予定していた「まちかど相談会」はすべて中止とし、代わりに「電話相談会」を実施します。

2021年12月の「電話相談会」の報告

弁護士会館では初めて、固定電話ではなく、携帯電話で相談を受け、レンタルスマホ2台出かけ直すという方法で電話対応しました。スマートフォンをスピーカー状態にし、従来通り、複数の専門家がワンストップで対応しました。中国新聞、NHK、RCCの報道により、午前10時から午後4時までの6時間でしたが、32件も相談が寄せられました。当日の前後にも6件の相談がありました。反貧困ネットワーク広島の相談用携帯電話で相談を受ける形としていたため、相談会の翌日も相談の電話が鳴り止まず、スタッフは大わらわでした。 生活が苦しくても色々な理由で生活保護を受けられない、受けたくないという相談、年金が少なく、年金額が増える見込みはないのかという相談、税の滞納処分で預金が差し押さえられ、生活ができないという相談、コロナワクチン未接種のため退職勧奨されたのに自己都合扱いされたという相談、コロナで収入が減った夫から家族への仕送りが中止となり生活費や教育費が心配だという相談、40代50代の子どもの引きこもりに悩む親からの相談など深刻な相談が寄せられました


2021年6月と9月の「まちかど生活相談会」はコロナ感染拡大のため中止になりました


2021年3月の「暮らしとこころの相談会」の報告(速報)

月23日24日、各地でコロナ第3波が押し寄せる中、いつもの寒い会場で、暮らしとこころの相談会を開催しました。新聞もテレビも全く報道されませんでしたが、
3月23日(火)面談43件、電話 9件、合計 52件
3月24日(水)面談46件、電話 5件、合計 51件
2日間合計   面談89件、電話14件、合計103件でした。
市民と市政を見てこられた方も6名おられました。
職場でいじめに逢い、体調を崩して退職されたという相談や、コロナで仕事を失い、生活費を借金して払えなくなったという相談、会社から自宅待機を指示されたが、支給される休業手当では手取りが少なくて生活できないという相談、親から虐待を受け広島に逃げてきたのに、生活保護申請したところケースワーカーから「兄に事実確認の電話をしてもいいか」と言われ、恐怖でパニックになったといった相談が寄せられました。

集計結果
性別 男性39名、女性61名、不明3名
年代 
20代4名、30代7名、40代18名、50代15名、60代13名、70代20名、80代9名、不明17名
知的媒体 
法テラス18名、通りかかり24名、市民と市政6名、チラシ4名、くらさぽ紹介3名、知人紹介2名、生健会紹介2名、その他
相談種類
借金15件、生活苦・生活保護11件、損害賠償10件、離婚9件、相続・相続放棄9件、労働8件、こころの相談8件、年金・障害年金5件、後見4件、貸金3件、消費者問題3件、医療過誤3件、住まい2件、就労2件



2020年12月の「年末年越し生活相談会」の報告

 12月の8日と9日、コロナ禍で感染者が増加し始めた中、いつもの寒い会場で、年末年越し生活相談会を開催しました。下記の通り2日間で合計100件でした。
 中国新聞にNPOの携帯電話番号が久しぶりに掲載され、大竹や廿日市、福山など遠方を含め(コロナの影響もあり)電話相談が例年に比べ多く感じました。
 初日朝は法テラスで予約された方が10人近く受付にずらりと並ばれました。相談会前にシェルターを2室あけていましたが、2名の生保申請同行とシェルター案内でまた満室になりました。
 100万円の持続化給付金を受けた後も自営の飲食業の経営が成り立たず、12月に店を閉めて、年金もないので生活保護を申請したいという事例や、夏に会社の寮を出て知人宅を転々としていたが失業保険も12月に切れるため生活ができないという事例など深刻な相談も寄せられました。私たちの相談会で支援につながって本当に良かったと思います。
 ご協力いただいた皆様、寒い中、本当にお世話になりました。



2020年9月の「暮らしとこころの相談会」の報告

 3月と6月の相談会が中止になり、昨年12月以降9ヶ月ぶりの開催となりました。9月8日、9日の2日間で以下のとおり141件もの相談が寄せられました。
 相談の内容も依然として深刻で、生活保護を受けている人がケースワーカーに資産申告をさせられ、預金通帳を見せたところ、残高が多すぎると言われて昨年の8月から今年3月まで保護を停止された。将来が不安で、生活を節約しながらコツコツためたものを全部失ったという人や、1ヶ月ほど路上生活をしており、それまではネットカフェを利用しており、現在の手持ち金15円という人もいました。
 この度の相談会は、コロナウイルス感染防止を徹底しての相談会で、規模も縮小してほしいとの会場側からの要請で相談ブースも弁護士用として3室にするなどしましたが、初日から受付に長い列が出来る有様で、二日目は急きょ増やす体制をとったりして苦労しました。待ち時間が2時間以上と聞いて諦めて帰る人も多数見受けられ、心の痛む思いでした。
 今回の相談会にむけてシェルターを数室空けていましたが、一気に満室となり、その日に空いた部屋にすぐ入室といった事にもなりました。深刻さは少しも変っていないことを実感しました。
 コロナ問題もあり、初めての対応に苦慮しながらでしたが皆さんのご協力により無事終わりました。
 今回は広島弁護士会の主催でしたが、多くの方の力で一気に設営・撤去する様子を見て、弁護士会の人たちも感心していました。足立修一弁護士会長のあいさつでも、私たち(当NPOやほっとサロンの関係者)の協力を心強いと評価いただきました



2020年3月と6月の「まちかど相談会」はコロナ感染症の影響により中止となりました

2020年3月24日(火)・25日(水)暮らしと心の相談会(弁護士会主催)
2020年6月9日(火)・10日(水)まちかど生活相談会(NPO主催)
以上の相談会はコロナ感染症の影響により中止としました。



2019年12月の「年末年越し相談会」の報告

12月10日、11日の、寒い中2日間、相談会を実施しました。マスコミ報道が一切ない中で今回も100件を超えました。
未婚、離別、死別などにより、家族の無い方が増え、借家の連帯保証人を頼める家族がないという相談や、もともと低所得なため退去するに際しても原状回復費用を払う余裕がないという相談が寄せられました。寒空の中、派遣の寮を退去したなどのため、シェルターへの案内が必要な住まいを失った方も2名おられ、役所への生活保護申請に同行しました。



2019年9月の「暮らしとこころの相談会」の報告

9月10日、11日に広島弁護士会の主催で「暮らしとこころの相談会」が行われて2日間で141件の相談がありました。
 テレビ報道があり、高齢者からの相続、生活苦、今後の不安の相談が多く、人間関係の悩みも家族間、相隣関係、職場さまざまな場面の相談が寄せられました。以下特徴的な相談事例です。
・50代の兄弟が亡き両親の建てた家で暮らしているがゴミ屋敷となっている。兄弟は働いているが浪費癖があり親の遺産も使い切って貯金もない。自分は相続放棄して兄弟とは縁を切りたい。
・借家からあと1年で出なければならない。空き家をつぶすまでの契約であり、豪雨災害の影響か雨漏りがひどい、市営住宅に申し込んだ。年金収入は月5万、パート収入は月10万しかない。
・40代になる自分の子どもが高校生の娘と2人暮らしをしている。精神疾患があり、死にたいと電話してくるがどう対応したらよいか。
・相談者の兄弟は70代で認知症であるが、その娘夫婦が通帳をすべて管理し本人にお金がないがどうしたらよいか。
など、深刻な事案も多数ありました。



2019年6月の「まちかど生活相談会」の報告

 6月11日・12日に反貧困ネットワーク広島の主催で「まちかど生活相談会」が開かれました。
 2日間で、電話を合わせて143件の相談がありました。
 中国新聞と市政とひろしまに掲載いただきましたが、通りかかりとチラシで相談会を知った方が全体の5割を占めました。
 年代別では70代80代の方の相談が多く、全体の25%を占めました。相談内容も相続や相続放棄の相談、年金の相談が多く、いずれの相談でも将来の不安を訴える方が大勢おられました。空き家になっている実家の処理の相談や固定資産税の負担が苦しいという相談もありました。
 また、30代、50代のひきこもりの子どもや40代の障害者の子どもの将来を心配する親御さんからの相談もありました。
 年金相談16件のうち、障害年金の相談が12件でした。
 借金、生活苦、生活保護の相談も依然として多く、年4回の相談会開催により継続的に相談対応していく必要性を感じました。そのため相談会チラシには毎回、次の次の次まで相談会日程を明記するようにしています。


 2019年3月の「暮らしとこころの相談会」の報告

 3月26・27日に広島駅南口地下広場にて「暮らしとこころの相談会」(弁護士会主催)が開催されました。初日は寒い一日でしたが、翌日は少し寒さが和らぎました。「市政とひろしま」を除いて、マスコミ報道は一切ありませんでしたが、チラシ配りなどで今回も相談は100件を超えました。
 初日は受付にずらりと相談者が並んでびっくりしました。今回の相談会は相談者の年齢層が非常に高かったです。相談内容も、相続、後見、老後の不安など。相続も「固定資産税を負担したくないから相続したくない」などの相談でした。